ネタバレ「The 100/ハンドレッド」S1〜5までをみた感想
韓国人の友人に勧められて、Netflixで視聴を開始した「The 100/ハンドレッド」
シーズン5で離脱した私の感想だけを自分勝手に書き殴りました。
▪︎シリーズを通しての感想
虐殺!戦争!民族!土地の奪い合い!の無限ループに疲れました。平和で幸せな時がシリーズ通して本当に少ない。
ただ、人類の歴史を辿ると、美談や綺麗事でまとめずリアルな様に思えます。
製作者は見た人に考えさせてるためにこの作品を作ったのではと考えます。
『キャラクターが自分勝手』という意見も散見されますが、この作品に登場したリーダー格のキャラクターのほとんどは己の私利私欲ではなく【自分の民族をいかに生存させるか】に執着するあまり、度々理解しがたい行動を起こします。
善なのか悪なのかハッキリ分けられないのが人間ですね。(例外は最初の氷の民の女王。コイツはだめだ)
▪︎考えさせられたシーン 3選
①S2 マウントウェザーでの大虐殺
骨髄を採取され殺される自分の仲間たちを見て、外の空気に抗体を持たないマウントウェザーの住人を全滅させるという究極の選択。
あんなに献身的に、自分の命を危険に晒しても助けてくれたマヤや、衛兵男性、他協力者もみんな死んでしまうという救いのない展開。
アビーがマヤと衛兵男性には骨髄を移植してなんとか助かり仲間に…みたいな都合のいい展開はなかった。希望のない終わり方。
②S3 アルカディアに残ったジャスパーとハーパーの理由
核施設のメルトダウンによる汚染が目の前まで迫る中、一部の若者はアルカディアに残る(=死ぬ)ことを選びました。
様々な戦いの末、ハーパーが『もう闘うことに疲れた』という趣旨の発言をし、力なく横たわったところにすごく共感。
あんなに日々緊張感に晒され、いつ殺されるか、誰を殺すか、どう生き残れるかを考えてたら平常心ではいられない。
マヤを失って、その後立ち直ったように思えたジャスパーも、これ以上生きるために戦争する事に疲れてしまい死を受け入れる姿は穏やかにも思えました。
その後シェルターで起こった事を考えると、あのタイミングで自分の意思で命を終えるという決断は決して逃げや間違いではなかったと思えます。
③S3 シェルターの扉を開ける
シェルターに入れる民族を決めるための生き残り闘いに勝利したオクタビア。
一つの民族になる事を宣言し、各民族100人ずつ生き残ろうと胸熱宣言をするものの、なんと闘いが終わる前に空の民は生き残るためにケインやオクタビアを置いて扉を閉め切ってしまいます。空の民だけが生き残れるように扉を閉めると決断したジャハとクラークに対して『自分たちだけ良ければいいのか?』と嫌悪の感情がムクムク。
結局、ベラミーとアビーの協力で締め切っていた扉が開き、空の民以外の民族が押し寄せる事に。そうなれば、空の民も他の民族同様、生き残れる人間を100人選ばなきゃいけない状況へ追い込まれ当然混乱が起こります。
今まで助け合ってきたナイラを、他民族のくせに枠を奪うな!と殴る者、戦争しようと企むものを見てどんどん空の民へ感情移入することが難しく…
結果はケインとジャハで睡眠ガスで空の民全員を眠らせ、クラークのリストに従い選ばれなかった人を外に出す(=殺す)という決断でした。
空の民だけ残すのはわがままだと思ってましたが、このシーンが描かれると…
ひとつの民族だ!というのは美しいけど、それによって300人以上の仲間を見捨てることになるというのは恐ろしい。
描く視点が変わるだけで、自分の意見が一瞬で変わってしまう事を思い知らされ、
物事の善悪は、ひとつの視点からでは判断してはいけない事を再確認させられるシーンでした。
《番外編》
▪︎どついたろか!イライラするキャラ3選
①アビー
自分の大切な人(クラークとケイン)が無事なら他は…って感じの決断や行動が多く、後半はクスリ漬けになって嘘を重ねる姿は見ててイライラします。人の心にある弱さや脆さ、醜さを具現化したキャラクターだからこそ、見てる人が不快感を覚えるのではないかと考えます。
②ジャハ
メンタルが強い。どんな事をしてもあまり病まない鋼のメンタル。
信じた道のためなら犠牲はいとわないという、ある種、行動は一貫してるキャラクター。
仲間をサメの餌にしても反省の色を見せなかった時には『コイツはやべぇ奴だ…』と確信。
殺し屋やスパイに向いてます。
信じられないくらいマイペースの自信家です。
③科学者 ベッカ
全ての事の発端。
とんでもないAIを作って、核兵器を暴走させる。さらに仲間見殺しにして自分は地球へ戻るという。
天才すぎるが故に暴走して迷惑かけたのに讃えられてる。ジャハと同じで鋼のメンタル。